Japan Linux Conference 2008 論文募集のおしらせ (締め切りました)
日本Linux協会主催の「Japan Linux Conference」は、オープンソース・
ソフトウェアや自由(フリー/リブレ)ソフトウェアに関するさまざまな
話題を、広く発表者を募って討議するカンファレンスです。ソースコー
ド・レベルでの高度な議論を自由に行える場として1998年より回を重ね、
今年はいよいよ10年目を迎えます。
本年も、以下の要領で発表者を募集いたします。皆様からの優れた論文
・発表原稿の応募を、心よりお待ち申し上げております。
開催概要
■カンファレンス内容
オープンソース・ソフトウェア、自由ソフトウェアに関する技術的論文
や、ソフトウェアと社会に関する提言などを発表、議論する場として
開催します。Linuxに直接関係する分野だけではなく、広くオープン
ソース・ソフトウェア、自由ソフトウェアに関わるトピック全般を募集
の対象としています。応募に際して資格や条件は特にありません。ソフト
ウェア実装に関する発表の場合、取り上げるソフトウェアはオープン
ソース・ソフトウェア、自由ソフトウェアとして公開し、自由に広く利用
可能なものが主たるものであることとします。
技術的な新規性のある論文でなくとも、しっかりとした内容のHOWTOや
説明などといったチュートリアルも歓迎します。
なお、当日はライトニング・トークも開催します。こちらの発表者は
別途募集いたします。
■論文応募要綱
2次募集 応募締切 | 2008年7月28日(月) 23:59:59 +0900 |
提出形式 | 論文の場合: 標準的な学会投稿論文形式 (フルペーパ)、A4 2段組 6〜10ページ程度 (フォーマットは PDF)
チュートリアルの場合: 発表 (1時間程度) の概要説明、A4 2〜3ページ (フォーマットは PDF)
|
提出先 | lc-office@linux.or.jp |
採否通知 | 2008年8月4日(月) |
カメラレディ提出締切 | 2008年8月25日(月) (フォーマットは PDF) |
言語 | 日本語または英語 |
会期終了までに発表用のプレゼンテーション資料 (フォーマットは PDF) を提出していただきます (提出先は論文と同じ)。
応募された論文・発表概要は、プログラム委員会 (後掲) による審査を経て採否を決定します。採択の通知と同時に、修正と再提出をお願いする場合があります。修正が無い場合も、8月25日までにカメラレディ (最終版原稿) として再提出を願います (期限厳守)。
論文・発表資料は、カンファレンス終了後 Japan Linux Conference 2008 の Web ページに掲載いたします。
■Japan Linux Conference Award (最優秀論文賞)
採択された論文の中から、最も優れたものを「Japan Linux Conference Award」
として表彰します。副賞としてトロフィーと金20万円を贈呈します。
表彰式は会期中に行います。
■注意
- 採用された論文・発表概要は、カンファレンスにて発表をしていただきます。発表を行うのは原則として応募者本人ですが、やむを得ない場合には代理発表を認めることもあります。
- ソフトウェアに言及する場合、そのソフトウェアがオープンソース・ソフトウェア、自由ソフトウェアとして利用可能かどうか (実装が存在するか/入手先/ライセンス) を明記してください。
- すでに公刊された論文は投稿できません。
- チュートリアルについては発表のポイント・構成を詳しく記述してください。
- 応募された論文・発表概要に関して、著作権を日本 Linux 協会に譲渡してもらうよう依頼することはいたしません。ただし、採択された論文・発表概要の著作権者は、日本Linux協会による当該論文・発表概要及びカンファレンス当日の発表資料の再頒布 (論文集や Web への掲載、CD-ROM への収録など) を許諾するものとします。
- カメラレディは、会場で配布する抄録集に収録します。この抄録集は、国会図書館へ納本する関係上、締切日を過ぎてのカメラレディ差し替えは出来ません。必要な場合は、正誤表での対応となりますので、ご了承ください。
- その他、応募方法に関して御不明な点がありましたら Japan Linux Conference 2008
運営事務局 (lc-office@linux.or.jp) までお問い合わせください。
■プログラム委員会
- 委員長
- 野首 貴嗣 (Namazu Project、Debian JP Project、凸版印刷株式会社総合研究所情報技術研究所、特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブ)
- 委員
- 今泉 貴史 (千葉大学)
- 鵜飼 文敏 (グーグル株式会社)
- 岡村 耕二 (九州大学)
- 風穴 江 (ジャーナリスト)
- 後藤 正徳 (グーグル株式会社)
- 齊藤 明紀 (鳥取環境大学)
- 杉田 由美子 (株式会社日立製作所)
- 鈴木 大輔 (有限会社ヴァインカーブ)
- 高橋 雅彦 (NEC Laboratories America, Inc.)
- 田中 哲 (独立行政法人 産業技術総合研究所、特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブ)
- g新部 裕 (独立行政法人産業技術総合研究所、特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブ)
- 八田 真行 (東京大学、Debian Project、GNU Project)
問い合わせ先
住所 |
日本 Linux 協会 Japan Linux Conference 2008 運営事務局
〒111-0034 東京都台東区雷門2-19-17 雷一ビル4階
TEL: 03-5827-2427 FAX:03-5827-2428
|
担当 | 松室 (lc-office@linux.or.jp) |
参考資料
具体的には以下に挙げるような内容の発表を想定していますが、募集
するトピックはこれらに限定されません。トピックに関しては過去の採択論文も参考にしてください。
- カーネル
- i386、amd64、その他のアーキテクチャ
- スケジューラ、メモリマネージメント、ファイルシステムなど
- PCI、USB、I2Cなどのバス関連
- firewire、udev/hal、v4l、wirelessなどのフレームワーク
- vserver、uml、kvm、lguest、Xen、OpenVZ などの仮想化技術
- ツールチェーン、バイナリハック
- gcc、binutils など
- GNU autoconf、automake、libtool、pkgconfig など
- prelink、libelf など
- デスクトップシステム
- XFCE、GNOME、KDE など
- D-Bus、DCOP、ICE など
- FreeType、fontconfig、cairo など
- AV: alsa、jack、v4l、gstreamer
- ユーザーランド
- セキュリティ: clamav、bogofilter、spamassassin など
- 自然言語処理: SocialIME、Anthy、ChaIME など
- 入力インターフェース: SKK、SCIM、uim など
- 印刷
- xprint、CUPS、gs、OpenPrinting など
- xpdf、evince、poppler など
- 開発
- 言語: gcc、perl、ruby、python、php、gauche など
- ライブラリ: libc、pthread、glib、gtk、kdelibs、gvfs など
- 調査: 性能調査、信頼性調査など
- 翻訳: KBabel、OmegaT など
- ソフトウェアと社会: GPLv3、ライセンシング、フリーソフトウェアと DRM、商標など
- ディストリビューション: プロジェクトの状況、協力関係など
- 新しいプロジェクトの発表など
|