13:00-13:15 |
- Linux Conference オープニングセッション
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13:15-14:45
[ネットワークセキュリティ] |
- パケットフィルタにおけるルールの最適配置について
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ネットワーク利用の際のコンピュータシステムのセキュリティ対策としてパケットフィルタがよく用いられるが、パケットフィルタを行うことで遅延時間が発生する。本論文ではパケットフィルタのルールの配置を最適化することで遅延時間の短縮を図る。
[発表資料] / [論文]
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- 井上裕司
- 宇都宮大学工学部情報工学科
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- Linux カーネルの動的アクセスポリシー制御
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筆者らは、オペレーティングシステム (以下、OS) のアクセス制御機能における「セキュリティチェック」と呼ぶ機能拡張の検討を行っている。
これはパーミッションチェックと別個にアクセス内容の危険性についてチェックを行い、その判定結果に基づいて動的にアクセスポリシーを制御し、システム全体の防御を図ると言う機構である。
本稿は、米 NSA の開発した Security-Enhanced Linux (以下、SELinux) をベースとした本機能拡張の実装について報告するものである。
また、実用上の諸問題の検討、及び対策として実施した「セキュリティレベル制御のフレキシビリティ」に関する 2 項目の拡張についても併せて報告する。
[発表資料] / [論文]
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- 保理江 高志
- (株) NTT データ技術開発本部
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- ファイル改ざんの検出および自動修復が可能な被害回復支援システム
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インターネットセキュリティに関する研究は既に多く行われているが、システムを不正アクセスから完全に防御することは不可能である。
不正に侵入された場合には、その被害の発見、回復および原因の解明に多大なコストがかかってしまう。
そこで本研究では、不正侵入によるファイルの改ざん問題を対象とした被害回復支援システムの提案および実装を行い、さらに実験や考察を通じてシステムの有効性を確認する。
[発表資料] / [論文]
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- 張 亮
- 千葉大学自然科学研究科
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15:00-16:00
[オープンソース] |
- オープンソースデスクトップ導入ガイド
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Linux 等のオープンソースソフトウェア (OSS) のデスクトップ環境を企業や政府・自治体等に導入する際の指針となる「導入担当者のための OSS デスクトップ導入ガイド (計画立案編)」を作成した。
導入計画立案を 5 つのステップ、(0) 導入目的明確化、(1) 現行環境分析・導入部署選定、(2) 導入課題明確化と解決策検討、(3) 導入予備実験、(4) 導入計画作成、に分け、各ステップの実施方法と留意点を解説した。
本ガイドは、産業技術総合研究所の Linux 化計画の一環として、
情報処理推進機構 (IPA) の支援を受け実施された
OSS デスクトップ環境導入のフィジビリティ調査の成果である。
なお、本ガイドは
http://unit.aist.go.jp/it/gits/linuxing/
で公開されている。
[発表資料] / [論文]
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- 比屋根 一雄
- (株) 三菱総合研究所
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- オープンソース/フリーソフトウェア開発者の地域差に関する考察
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オープンソース/フリーソフトウェア (OSS/FS) は欧米が中心となり、インターネットを利用して世界中の人々が開発を進めている。
彼らはなぜ開発コミュニティに参加し、開発を続けるのだろうか?
彼らの処遇は十分なのか?
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これらの疑問に答え、OSS/FS 現象を社会学的に研究するため、開発者に対するオンラインアンケートによる調査が海外でいくつか行われている。
しかし、いずれの調査も欧米の機関によって実施され、欧米以外の開発者の回答は極めて少なかった。
そのため、「全世界の人々が同じ意識を持って参加しているのか?」「地域差はないのだろうか? 」という問いには答えられないでいる。
我々は日本やアジアの OSS/FS 開発者の実態を明らかにすべく、オープンソース/フリーソフトウェア開発者オンライン調査「FLOSS-JP/ASIA」を実施した。
本稿では、集計結果を欧米調査と比較することにより、日本とアジアの開発者の実態に加え、その地域差を明らかにする。
なお、 FLOSS-JP/ASIA の詳細なレポートは我々のウェブサイトにて公開している。
[発表資料] / [論文]
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- 清水 浩行
- 株式会社三菱総合研究所情報技術研究部
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