カンファレンス情報

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会期: 2006.5.31〜2006.6.2
会場: 東京ビッグサイト 西4ホール
主催: 日本Linux協会 (JLA)

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プログラム

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過去の開催記録

Linux Conference 2006 プログラム (2006/06/01)

2006/05/31 (水) 2006/06/01 (木) 2006/06/02 (金)
Day II
時間/トラック 題目 発表者
10:00-12:00
[JLA]
第8回 日本Linux協会総会
(登録受付は終了しました。)
13:00-14:30
[論文発表]
チェア:風穴江
キャッシュノード機能実装によるNFSの大規模化とその応用
NFSファイルシステムを対象として、ファイルキャッシュノードを実現するカーネル拡張モジ ュールを実現した。これにより、従来より多くのクライアントを接続することができるようにな るとともに、キャッシュ記憶媒体としてディスク装置等の二次記憶装置を利用すれば、マルチメ ディアコンテンツ等の大容量ファイルも通常ファイルと区別なく分散環境で扱えるようになる。 実装は、おもに、VFSのキャッシュ機能を拡張するためのモジュール、NFSの再エクスポート を可能にするためのモジュール、および、性能最適化を行うためのデーモンから構成されている。 実現した大規模分散ファイルシステムを、ディスクレスPC環境の実現に利用するとともに、こ れに基づいた大規模CMSの構築を行っている。実装の詳細、および、利用法について述べる。
[発表資料] / [論文]
田胡 和哉
筑波大学助手、東京大学工学部助手、日本IBM東京基礎研を経て東京工科大学 助教授 。専門オペレーティングシステム。オペレーティングシステムの構成方式、分散ファイ ルシステム、ストレージシステムの性能最適化の研究、および、オープンソースソフ トウェアの開発に従事。
Linux Is IPv6 Ready |IPv6はそこにある|
LinuxのIPv6スタックの歴史は古い。しかしながら、 その初期の段階のスタックの品質は、決して良いものと はいえなかった。また、セキュリティ機能やモビリティ機 能など、その後実用的に必要不可欠とされる、いくつか の重要な機能が不足していた。 USAGIプロジェクトはこのような状況を打破し、Linux システムに高い品質のスタックを実現することを目的に 設立された。6年に及ぶ活動の結果、多くの機能が実装さ れ、品質も大幅に向上した。我々の成果はカーネルの正 式頒布物にも統合され、数々の"IPv6 Ready Logo"を取 得している。 日々成長するスタックの品質を維持するため、我々は 日常的な検査が可能な自動試験システムを開発・導入す ることで、問題の早期発見及び解決を可能としてきた。 本稿では、LinuxにおけるIPv6およびその関連技術の 実装の現状を俯瞰するとともに、国際的認証の取得と品 質維持のための技術について述べる。
[論文]
吉藤 英明
1999年東北大学工学部情報工学科 卒業、 2001年同大学院情報科学研究科 修士課程 修了、 2004年東京大学大学院情報理工学系研究科 博士課程 修了、 2004年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 助手、 2005年4月より現職(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 専任講師)。 オペレーティングシステム、ネットワークプロトコルの構成と管理方式に関する研究・開発に従事。 USAGIプロジェクトコアメンバー、Linuxカーネル共同メンテナー(ネットワーキング分野)。 博士(情報理工学)(東京大学)。 著書: 詳解図解 IPv6エキスパートガイド(秀和システム、共著、2002年)。 電子情報通信学会、Internet Society、WIDE Project、各会員。
15:00-16:30
[論文発表]
チェア:中野武雄
オープンソースソフトウェアに対するユーザ指向の信頼性評価ツールの開発
現在のソフトウェア開発は、ネットワーク環境における分散開発が主流と なっている。中でも、世界中の誰もが開発に参加できるという特徴をもつ オープンソースプロジェクトの下で開発されたオープンソースソフトウェアは、 分散型ソフトウェア開発形態の成功例として近年特に注目されている。 特に、オープンソースソフトウェアの利用に関しては未だに多くの不安が 残されており、サポートや品質上の問題は普及を妨げる大きな要因として 考えられている。
本論文では、オープンソースソフトウェアのシステム全体を構成する複数 のコンポーネントの信頼性に関する重要度を推定するために、ニューラル ネットワークを適用した信頼性評価法を提案し、これをJava言語により ツール化する。さらに、本ツールの適用可能性を評価するために、実際の オープンソースソフトウェアに対する信頼性評価を行う。本ツールがオー プンソースソフトウェアの信頼性を定量的に評価するための指標を提示する 手段として利用できるものと考える。
[発表資料] / [論文]
田村 慶信
平成15年鳥取大学大学院工学研究科博士後期課程修了。同年鳥取環境大学環境 情報学部情報システム学科助手。平成18年広島工業大学情報学部情報工学科講 師、現在に至る。博士(工学)。オープンソースソフトウェアの信頼性およびそ のツール化に関する研究に従事。電子情報通信学会、情報処理学会、日本OR学 会、プロジェクトマネジメント学会、日本Linux協会各会員。
SELinux を用いたビジネス・プロセスベースの強制アクセス制御による権限管理方法
企業情報システムは、業務の効率化と柔軟性や会計規定へのコンプライアンスなどをめざし、 IT技術、とりわけWeb Serviceを活用する方向に向かっている。情報システムは、今後日本版 SOX法に基づきIT統制を提供する必要があり、WSベースのシステムにおいては、分散している Web Application毎に、業務遂行上必須な最小特権の設定とその強制が必須となる。本論文では ユーザのIDに加えてビジネス・プロセス上のコンテキストを考慮して、リクエスト毎に最小特権 を付与する新たな方式を提案する。また、代表的な強制アクセス制御環境であるSELinuxの権限 管理機能を用いて上記方式を実装する方法について述べる。本方式を用いると、従来よりも細か い粒度で、かつ業務内容に即した権限管理が可能になる。
[発表資料] / [論文]
岡上 智也
2006年3月 工学院大学工学部情報工学科卒業。 2006年4月 同大学大学院 工学研究科情報工学専攻 修士課程入学。 現在にいたる。 情報セキュリティ研究室に所属。 企業におけるIT統制やポリシー強制について研究中。 また、2006年5月より、文部科学省 新興分野人材養成 「セキュアシステム設計技術者の育成」プログラム(工学院大学で実施) 受講生。幅広いセキュリティについて社会人と研鑽中。
17:30-18:30
[JLA]
デスクトップミーティング
Linuxを始めとするオープンソースのデスクトップ環境の普及に際して、現状の問題点の整理と、その解決の方向性に関して、議論する。
  • これまでのオープンソースデスクトップ利用に関する動向のまとめ
  • 今後の重点活動目標の整理
参加対象: 問題点を主体的に議論する知力・体力・気力のある人
参加費用: 無料
定員: 60名 (事前申し込み受付は締め切りました。参加希望の方は、当日、直接、 会場へお越しください。)
(受付開始 17:00)
  • Linux Conference 2006 会場は「東京ビッグサイト 西4ホール」となります。
  • 受付時間は 12:30〜16:30 です。
 
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