Linux Conference 2000 Spring プログラム詳細 (18 日)

TFT1000

RedHat CTO(元 Cygnus CEO) Michael Tiemann
Open Source software development combines the best features of the scientific process (especially the concept of peer review) with the most modern thinking about marketing and business development (especially the concept of lowering costs for customer adoption). As GNU/Linux has become more popular, expectations for GNU/Linux have risen. Can GNU/Linux become a true global software infrastructure? This talk will present the key challenges that GNU/Linux faces, and discuss those challenges in the context of the Japanese and global software development community.
[日本語訳]
「オープンソース: グローバルソフトウェア市場への挑戦」
オープンソースソフトウェア開発は、(ごく初期のコンセプト段階では特に)科学的な工程と、(顧客獲得にかかる費用の削減というコンセプトでは特に)最も近代的なマーケティングとビジネス開発の考え方とが結びついたものです。GNU/Linux が普及するに従い、GNU/Linux に対する期待も大きくなっています。はたして GNU/Linux はグローバルなソフトウェアのインフラになり得るでしょうか? 本講演では GNU/Linux が直面している問題を取り上げ、日本語及びグローバルなソフトウェアの開発コミュニティにおいてこうした問題をいかに解決するかについて論じます。
(4/18 11:00〜 50 分)

日本 IBM 大和ソフトウェア開発研究所 AP グロバリゼーション 河田義人
Linux が“国際化アプリケーション基盤の提供”という土俵で、Windows や商用 UNIX と比肩するには Glibc の国際化環境の整備が急務。次期バージョン Glibc2.2 の経過や、GNU プロジェクトと協業する LSWG の活動をエピソードを交え紹介。
(4/18 13:00〜 50 分)


〜PC エミュレータ VMware の機能と使いこなし〜

山梨大学 工学部助手 嶋崎保任
VMware は米国 VMware 社が販売している PC エミュレータソフトで、Windows95/98/NT/2000, FreeBSD, Solaris などの多彩なゲスト OS を Linux および WindowsNT/2000 上で実行できる。この VMware について、デモを交えながら紹介する。
(4/18 14:10〜 50 分)


〜ジャーナリングが握る次期主力ファイルシステムへの鍵〜

日本 Linux 協会 Oliver M. Bolzer
大規模システムでの Linux の利用が増えるにつれ、主力ファイルシステムである ext2 のクラッシュ時の冗長性が足りないことが明らかになってきている。その弱点を補う機能であるジャーナリングを装備し、次期主力ファイルシステムの座を狙う ext3, ReiserFS, JFS, XFS を紹介する。
(4/18 15:20〜 50 分)


〜PostgreSQL の特徴とその活用〜

日本 PostgreSQL ユーザ会 理事長 石井達夫
PostgreSQL は Linux などのオープンソース OS と特に相性が良い DBMS である。本セッションでは PostgreSQL の特徴を概観するとともに、ウェブ・アプリケーションを例に取って PostgreSQL を活用するテクニックを探る。
(4/18 16:30〜 50 分)

TFT500

日本 Linux 協会 会長 生越昌己
この一年の JLA の活動を総括し、活動の実績とその問題点を探る。また、このことから Linux のコミュニティ運営、特に個人とメーカといった活動の論理の大きく違うグループが共存することにおける本質的難しさについて検討をする。さらに、このような活動のための論理の違うグループをいかに共存させて、一つの集団としてまとめて、一体となって活動するにはどうすれば良いかについての問題提起や検討を行う。
(4/18 12:30〜 30 分)


〜Linux 大規模ファイルサーバ〜

ノーザンライツコンピュータ株式会社 商品開発&ソリューション部 マネージャ 野口隆弘
従来は商用 OS でしか構成できなかった大規模ファイルサーバを Linux で SAN に対応することにより商品化を達成しました。本講演においては dotHILL のキーアーキテクトと共にエンタープライズサーバと SANnet 製品群、GFS を主に説明いたします。
(4/18 13:00〜 50 分)


〜Ark プロダクツと ATOK〜

株式会社ジャストシステム 営業企画室 Java/Linux プロダクツ担当 鈴木研祠
国内初の Java アプリケーションとして出荷され、多くのお客様から好評を得ている一太郎 Ark。2000 年、さらに進化し続ける Ark アーキテクチャについて、新機能デモンストレーションなどを交えてご紹介します。日本語入力システムの最高峰 ATOK の新展開についても、ご説明します。
(4/18 14:10〜 50 分)

TurboLinux,Inc. Frontier Team Leader Robert Read

(4/18 15:20〜 50 分)

TFT300

Linux Japan 編集長 風穴江
「Linux」とは一体どういうものなのか。OS としての側面、ユーザー環境としての側面、オープンソースソフトウェアとしての側面、ユーザーコミュニティとしての側面など、様々な角度から考えてみることで、Linux というものを本質的なところから理解することを目指します。また、実際に Linux を導入するための基礎知識として、ディストリビューションの概要や、インストールの仕組みになどについても、具体的に解説します。
(4/18 13:00〜 120 分, 有料)


〜Linux 管理のいろは〜

日本 Linux 協会 理事 石川睦
Linux の管理の基礎を学ぶ。ハードウェアの選定、Linux のインストール、運用、アップグレードなどなどど、実例を交えながら はまりやすいポイントなどを重点的に解説し、応用の効く Linux システム管理者を目指そう!!
(4/18 15:20〜 120 分, 有料)

Room A

日本 KDE ユーザ会 井上俊博
KDE とは統一的な操作感を持ったアプリケーション群により構成されたデスクトップ環境と言われるものの1つです。KDE アプリケーションはツールキットとして Troll Tech 社の Qt を使用し、それとともに KDE 用のライブラリを使用して構築されています。
このセッションでは Qt と KDE ライブラリとの関係をはっきりさせるため、KDE ライブラリを用いない Qt のみのプログラミングと、KDE ライブラリを用いたプログラミングとを比較しながら解説いたします。
統合開発環境である KDevelop による開発や、既存のアプリケーションの日本語化についても取り上げます。
(4/18 12:30〜 90 分)

日本 Linux 協会 理事 佐渡秀治
Linux の国際化に欠かせない各種文字コードや locale モデルに基づく国際化の仕組みについての基礎的な知識を解説し、Linux でのおおまかな国際化の状況、メッセージカタログを使用した国際化プログラミング方法まで紹介します。
(4/18 15:50〜 90 分)

Room B

Hyper NIKKI System Project 鈴木憲治, Hyper NIKKI System Project 奥田篤士
ハイパー日記システム(hns)は、各種 UNIX 上で動作するウェブ日記を支援するシステムです。なぜ、ウェブ日記システムが必要なのか?またウェブ日記とは何なのか? ウェブ日記システムは何をしてくれるのか? というウェブ日記についての説明をまじえつつ、今回の講演では、hns の開発の経緯、機能特徴、および開発体制について紹介し、現在の hns の状況と今後について発表します。
(4/18 13:00〜 50 分)

Namazu Project 高林哲, Namazu Project 野首貴嗣
Namazu は手軽に使えることを第一に目指した日本語全文検索システムです。CGI として動作させることにより小中規模の WWW 全文検索システムを構築することができるほか、メイルの山を検索するといった個人用途にも使えます。本セッションでは Namazu 2.0 の活用法および開発にまつわる裏話をお話しします。
(4/18 14:00〜 50 分)

lilo (Linux Install Leaning Osaka) 樽木大介
「たるきが何かしゃべる」といえば、「またMP3か・・・」といわれそうです、やっぱりまた MP3 です。:-p
日ごろは、MP3 のソフトばかり日本語化しまくっていますが、今回は MP3 だけでなく MPEG、DVD などを Linux でどこまで楽しむことができるのかをお話したいと思います。
(4/18 15:00〜 50 分)

「日本の Linux 情報」 制作スタッフ 藤田裕二
本プログラムでは、高度で多彩な画像処理/製作が可能なフリーソフトウェアである GIMP の活用を紹介する。GIMP は現在も活発な開発が続いており、ここではその最新版である gimp-1.2 系(1.1.x を含む)について、旧 1.0 系との比較を交えながら解説する。
また、現状の gimp-1.2 系 の抱える問題点について考察し、併せて gimp の今後の展望に触れる。
最後に、GIMP を使った画像製作の実際について、実演を交えながら紹介する.
(4/18 16:00〜 50 分)

タイトルに「*」印が付いているセッションは有料チュートリアルです。 また、各セッション毎の色わけについては以下の凡例の通りです。
キーノートスピーチ セッション アドバンスドセッション JLA セッション
パネル, BOF チュートリアル(有料) アドバンスドチュートリアル その他


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