Linux Conference 2000 Spring プログラム詳細 (20 日)

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〜Turning the open collaborative software development process into a reliable, predictable method for reducing software development costs and promoting adoption of common technology standards〜

Apache Software Foundation President Brian Behlendorf
Open Source software has received a tremendous amount of attention recently from the media and software developers; but what is it, really? How did software like Linux and Apache come about, and how and how did commercial software companies get involved? More importantly, are there ways in which an "open source approach" can be advantageous to commercialsoftware companies? Companies as large as IBM and Netscape and as young as Digital Creations and Collab.Net are exploring the use of Open Source methodologies in solving real-world problems and creating new opportunities. This software may be zero-cost to acquire and use, but it can result in some tremendous benefits to companies brave enough to try some new ideas.
[日本語訳]
「ビジネス戦略としてのオープンソース」
〜オープン・コラボレーティブ・ソフトウェア開発プロセスを、ソフトウェア開発コスト削減と共通技術標準普及促進のための信頼できる予測可能な手法とするには〜
近年、オープンソースソフトウェアは、メディアやソフトウェアデベロッパーから多大なる注目を集めている。それは何か? Linux や Apache と言ったソフトウェアがどのように出現し、また、どのようにして商用ソフトウェア会社もその流れに参加するようになったのか? 特に、商用ソフトウェア会社にとって“オープンソースアプローチ”は有効利用出来るものなのだろうか? IBM、Netscape といった大手企業をはじめとし、Digital Creation、Collab.Net のような新しい企業に至るまで彼らは現実問題の解決、また新たなビジネスチャンスを生み出す事を目的とし、オープンソースの使用を探求している。このソフトウェアは無償で習得・使用できるものであるが、新たな試みに邁進する企業にとっては多大なメリットをもたらすであろう。
(4/20 11:00〜 50 分)

東京大学大学院 博士課程在学中 大谷卓史
Linux の採用する GPL 以外にも、いろいろなオープンソース・ライセンスがある。最近の知的財産権に関する問題と関連してオープンソース・ライセンス全体の意義・特徴を考えたうえで、それぞれのライセンスを紹介し、特徴をまとめる。
(4/20 13:00〜 50 分)


〜Samba の適用範囲と導入への手引き〜

日本 Samba ユーザ会 監査監事 たかはしもとのぶ
Samba は Windows 互換のファイル、プリンタ共有を実現するオープンソースのソフトウェアです。本セッションでは Samba + Linux の実力はどの程度か? Windows NT/2000 とどのように使い分けていけばよいのか? 実際に現在どのように使われているのか? など、ビジネスに Samba 導入するにあたってのポイントや問題点などに付いて解説します。
(4/20 14:10〜 50 分)


〜これであなたも RPM マスター〜

レッドハット株式会社 プロダクトマネージャー 染谷邦裕
RPM パッケージについての解説、使用法、作り方、これからの RPM について説明。50 分聞くだけであなたも RPM が作れるようになります。
(4/20 15:20〜 50 分)

京都大学 大学院理学研究科 馬場肇
「日本のLinux情報」では CVS の導入以後、多人数での共同作業を円滑に行なっている。これをバージョン管理システムが文書生産活動においても質的変革をもたらす好例ととらえ、CVS の特徴とネットワークを活用した作業スタイル確立までの経緯、実体験に基づく運用ノウハウを紹介する。
(4/20 16:30〜 50 分)

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日本 Linux 協会 理事 鈴木大輔

(4/20 13:00〜 50 分)

サン・マイクロシステムズ株式会社 樋口貴章, 日本オラクル株式会社 池田秀一, 伊藤忠テクノサイエンス株式会社 中井哲

(4/20 14:10〜 120 分)


〜トレイダーズ証券のインターネット金融デリバティブサービスの構築事例紹介〜

グルージェント 代表取締役 栗原傑享
インターネット金融デリバティブサービス構築の事例を通して、Linux Thin Server「Gluebase」と、Java による金融デリバティブパッケージ「MarginForex」の開発コンセプト・ビジネスモデルについて解説する。
(4/20 16:30〜 50 分)

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〜開発事例と開発言語 PHP バージョン 4〜

(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズ 代表取締役社長 小椋一宏
ブラウザは、もはや汎用的なインターフェース手法の一つになりつつあります。ブラウザインターフェースといえば、昨年までは Perl を利用した CGI が主流でした。しかし、PHP という開発言語が登場し、その使い勝手の良さから注目を浴びはじめています。
まもなくリリースされる PHP バージョン 4 では、さまざまな新機能を備え、本格的に使えるパフォーマンスを発揮し始めます。本セッションでは、PHP を使った開発事例に触れながら、PHP バージョン 4 の新しい機能の案内、また、日本を含め世界各地で立ち上がりつつある PHP ユーザー会の動向などを紹介します。
(4/20 13:00〜 120 分, 有料)


〜Samba の基本から Windows2000 との連携まで〜

日本 Samba ユーザ会 常任幹事(渉外) 濱野賢一朗
Samba は Windows 互換のファイル/プリンタ共有を実現するソフトウェアです。Linux と Samba をうまく組み合わせにより、高機能なファイルサーバーを構築することができます。具体的な導入方法や導入事例をはじめとして、最近話題となっている Windows2000 との連携方法や Samba 3.0 の新機能について紹介します。
(4/20 15:20〜 120 分, 有料)

Room A

Debian Project 後藤正徳
マルチプロセッサシステムを有効に生かし、プロセス中で複数のタスクの制御を可能とするプログラミング手法として、スレッドが注目されている。近年 Linux においても様々なスレッド技術が利用可能となりつつある。本セッションでは、スレッドとは何かといった一般的・基礎的な事柄から概説する。続いて、カーネル・ライブラリ・各種言語においてどのようなスレッド機能が利用できるのかについて説明し、実際にプログラムする際の留意点や Linux に特有な話題まで、幅広く解説を行う。
(4/20 12:30〜 60 分)


〜電子メールクライアント & ニュースリーダー〜

大阪大学 基礎工学部システム工学科 山本博之
Sylpheed は、GTK+ を用いた、X Window System 上で動作するフリーの電子メールクライアント & ニュースリーダーです。既存の様々なメールクライアントをヒントに、初心者から上級者まで誰もが使いやすいものを目指しています。現在はまだまだ発展途上の段階ですが、将来は自信を持って人に薦められるようなものにしていきたいと思っています。
今回の発表では、Sylpheed の開発動機、設計と実装のポイント、現状、そして将来の目標などについて説明します。
(4/20 13:40〜 30 分)

Debian Project 鵜飼文敏, Debian Project 武藤健志
Debian Project が配布する Linux ディストリビューション Debian GNU/Linux は、強力なパッケージ管理を備えていることでユーザーの高い評価を受けているが、そのパッケージフォーマット「deb」についてはあまり知られていない。
本チュートリアルでは Debian の最前線のパッケージ開発者を迎え、deb パッケージでの提供を検討している開発者向けに deb パッケージの概要と Debian のさまざまなツールを使った実践的なパッケージ作成を説明する。
(4/20 14:20〜 80 分)

松原司牧
世界のオープンソース開発の主流の 1 つである autoconf/automake を用いた実戦的開発形態の紹介/解説。
同じハード、同じOS で開発したソースコードであってもそのコンパイル、インストールは保証できたものではありません。ソースが公開されているといえども、利用者の環境でコンパイルすらできないのであっては、オープンソースとは言いがたいものです。それらの壁を乗りこえ、より多くの方々に利用してもらえる開発のエッセンスを御紹介いたします。
(4/20 15:50〜 90 分)

Room B


〜満足度の高い Linux Solution とは?〜

Project Blue 岡田良太郎
IT 産業の動向が活発な中、Linux が使用されるケースは増えてきました。しかし、これまでのインテグレーションアプローチをそのまま適用できるかどうかは課題です。また 100% Pure Windows 環境において、今後はどのようなアプローチがあるのでしょうか。これから Linux を導入するメリットが伸びていく分野や、SIer 各人も、とりくんでいきたい分野は何でしょうか。この時間、皆さんと一緒に考えましょう。
(4/20 13:00〜 120 分)


〜コミュニティとビジネスの接点/共存 幸せのために〜

日本 Linux 協会 Oliver M. Bolzer, 日本 Linux 協会 理事 石川睦
JLA では Linux の開発者、ユーザ、ビジネスに携わるすべての人たちの幸せのために「Linux 環境(http://jla.linux.or.jp/linux-environment.html)の発展」を主眼におき活動を行なっている世界的に見ても珍しい組織である。Linux のユーザコミュニティ/ビジネスコミュニティの幸せな共存を考えた場合、われわれ Linux 環境に属する人間は どうして行くべきなのだろうか? ユーザサイド/ビジネスサイド 双方からの意見をぶつけ合い、幸せな Linux 環境の実現を目指した議論を行なおう!!
(4/20 15:20〜 120 分)

タイトルに「*」印が付いているセッションは有料チュートリアルです。 また、各セッション毎の色わけについては以下の凡例の通りです。
キーノートスピーチ セッション アドバンスドセッション JLA セッション
パネル, BOF チュートリアル(有料) アドバンスドチュートリアル その他


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